急性期の症状に効くテーピング治療
~3種類のテーピング~
テーピングの種類は沢山あり、その中でも当院では、ホワイトテープ・キネシオテープ・スパイラルテープの3種類を使っております。テーピングは主に急性期(怪我をした直後)に使うことが多いですが、外反母趾の治療など慢性症状に使う場合もあります。また、症状によって3種類のテープを使い分けます。
<テーピングはどんな症状に効くの?>
頸椎捻挫、肩関節捻挫・肘関節捻挫・手関節捻挫・手指の捻挫・股関節捻挫・膝関節捻挫・足関節捻挫 ・足趾捻挫など
上腕挫傷・背部挫傷・腰部挫傷・大腿部挫傷・下腿部挫傷など
打撲症状全般
ホワイトテープの効果
ホワイトテープは主に急性症状に使うことが多い非伸縮テープです。
関節や筋肉の過度な動きを制限し、ケガの予防や再発防止、応急処置などに使用します。
主に急性期の関節捻挫に使用します。
キネシオテープの効果
キネシオテープを貼ると、体内に隙間ができてリンパ液の流れが良くなります。そのことで新陳代謝がよくなり、人間本来の自然治癒力が高まります。貼るだけで筋肉の痛みや凝り、怪我・手術後の内出血を早く改善することができます。
リンパ液だけでなく、血液の流れも良くなります。血行が良くなると、酸素も栄養も体の隅々に行き渡るようになり、疲労の回復も早くなります。とくに痛んだり腫れたりしてなくても、ちょっとだるい時、疲れが取れない時、また、冷え性でお悩みの方にも効果的です。
スポーツや仕事の種類などによっては、特定の筋肉を酷使する場合があります。そういった筋肉は、障害が発生しやすい箇所でもあります。事前にキネシオテープを貼っておくと障害発生の予防に役立ちます。
キネシオテープは筋肉(皮膚)とほぼ同じ伸縮性があり、 貼ったままカラダを自然に動かすことができますので普段の生活に支障が及びません。リハビリに、なかなか時間が取れない場合、キネシオテープなら貼るだけで効果がありますので、無意識のうちにリハビリができます。
スパイラルテープの効果
スパイラル・テーピングは、体のバランスが崩れている時、そのバランスを取り戻すためのものです。
身体のアンバランスによっておこる関節や筋肉の腫れや痛みなどに対して、スパイラル(らせん・渦巻き)状にテープを貼付することによって、身体全体のバランスをすみやかに、しかも無理なく整える施術方法です。
一般的に「テーピング」というと、関節や筋肉等の保護・固定を目的としたいわゆるスポーツ選手が行っているようなものをイメージする方も多いでしょう。
しかし「スパイラル・テーピング」は、スポーツ選手が行っているような、固定を目的としたテーピングではありません。
スパイラル・テーピングは、皮膚感覚器を介して身体のバランスを調整する「東洋医学のツボ刺激」による、独自の発想に基づいています。
スパイラル・テーピングでは、テープを貼ることによって、脳に信号を送って痛みを和らげていきます。
テープを貼ることによる皮膚への刺激が、求心性神経(知覚・感覚神経)に作用して脳に情報を与え、脳から指令を受ける遠心性神経(運動神経と自律神経)に作用し、体をより良い状態に導いていくのです。
つまり、感覚器に作用させることにより、刺激が脳に伝達されてバランスをとり、筋緊張を緩和させて体の歪みを解消するのです。
針治療と同じく刺激療法であり、副作用や感染症、後遺症がなく極めて安全な治療法といえます。